2005年6月26日(日)

<サイパン“国際空港”到着>
成田から3時間半のフライト。機内食を食べ、ガイドブックを手に持ちながら寝ていれば、あっという間に着いてしまう程近い。初めてのミクロネシア。午後2時、サイパン国際空港に降り立つ。国際空港である。「うむ、これが国際空港?!」と思う程、小さくて簡素な造り。それもそうだろう、発着する便自体が少ないのだから。外に出ると、蒸し暑い!!! なんだこりゃ!!!
「ハワイと違ってサイパンは湿気があるから蒸すんだよ。知らなかった?」
Aにお教え頂いて初めて知った。少なからず、蒸す気候という事実にショックを受ける。
「暑い! 成田で髪切って良かったぁ〜」
小躍りするA。遅刻した僕のお陰ではないの!

迎えのバスに乗り、空港から程近い宿泊先のホテル「コーラル・オーシャン・ポイント・リゾート」へと向かう。コテージタイプのホテル。まあまあといったところ。部屋の広さは申し分ないし、清潔なので良いだろう。滞在中4日間のプランは2人共何にも考えていなかったので、とりあえず明日はダイビングに行くことにする。ホテルの1階のエージェントにて明日の午前中のダイビングコースを申し込んだ。

ホテルのフロントから部屋までは外を歩いて行く
 
 
清潔な部屋 部屋のベランダから見える風景:ホテルの部屋と海
 
向こう側に見える海は流れが速く危険らしい。泳ぎに行かないように忠告を受けた。


<サイパンの車窓から>
ホテルは中心街から少し離れているが、中心街にあるDFS(免税店)と各ホテルを結ぶ無料バスに乗れば30分程で行ける。早速そのバスに乗り、街中の散策をすることに。バスの窓から見る景色は、言ってしまえば粗末な風景。決して綺麗とは言えない。中国人の経営する店や、中国人が住んでいるであろうアパートが立ち並ぶ。その合間に、突然豪華なホテルが建っている。行けども行けども、リゾート地とは程遠い景色である。そしてふと、バスが止まった。終点のようだ。友人Aと顔を見合わせた。
「ここが中心街?!」
Aも同じことを思っていたようだ。それ程、何もないのだ。しかし、先程の風景とはうって変わり、DFSの建物とその周辺だけは異様に綺麗である。そう、“異様”に・・・。おかしい。DFSの中、スーパーの中、街中も、日本人だらけである。日本人が8割、現地人が1割、その他1割ではないかと思うほどだ。日本が倒れたら、共倒れしそうな町・・・。米国領と言えども、ハワイのように白人は多くない。ミクロネシア系というのだろうか、アジア人に近い肌の色の人たちがほとんどで、英語も少し訛っている。現地語もよく耳にした。

 
バスの車窓から

サイパンで一番綺麗な場所?! DFSギャラリア


<サイパン流マッサージへの誘い>
歩いていると、数分に一度は必ず呼び止められる。
「オニーサン、オニーサン、マッサージ、ドウデスカァ? カワイイコ、イッパイイマスヨォ!」
こればっかりである。マッサージとは言っているが、疲れた体をリラックスさせる為のマッサージではない。人によっては「ホンバン」という言葉を出してくる人もいた。男2人で歩いていると必ずカモにされる。いきなり道端の向こうから走ってきたりする人もいたが、大抵は店の前で、である。というのも、マッサージ店がズラリなのだ。本当にうるさいくらい声を掛けられる。しかもいずれも中国系か東南アジア系。どの人も全て、独特な、同じアクセントの日本語で話し掛けてくる。ペタペタした口調で数分おきに声を掛けられるといい加減うんざりしてくる。そうかと思いきや、中華料理店の前を通れば、
「お腹スイテマセンカ? オイシイデスヨォ!」
とくる。“美味しいですよ”と宣伝しなければ客が入らないような店には入らない主義である。

夕飯で食べたステーキは日本人向けの味。客は全員日本人。外に出ても日本人。何もかも日本人向け。具合が悪くなるほどしつこい呼び掛け。自分には合わない空気感の町。現地人はどこにいる? 一体、ここは何なのだ?!

 
僕が注文した200gのステーキ 友人が注文した500gのステーキ


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