2006年7月15日(土)

7時に起き、シャワーを浴び、7時45分に家を出た。フレドが朝食を持たせてくれた。感激!2人が駅まで送ってくれた。途中、スーツケースの取っ手が壊れ、アユミは笑いに笑っていた。
「じゃあ、またね!」
と、まるで週末泊めてもらって、また来週会いましょう、というような雰囲気の別れだった。1週間もいたなんて、にわかに信じられない。

パリの空港に着くと、以前と変わっていて僕はウロチョロしてしまった。前は迷うことなどなかったはずなのに・・・人に聞かないと分からない程だった。しかも普通、飛行機のチェックインをしてから税関を通るはずなのに、パリは逆だった。

10時50分にロンドン行きの飛行機に乗り、1時間後にロンドン着。予想通り、イギリスの税関は厳しい。
「この旅の目的は?」
「友達に会いに」
「どこに泊まる?」
「友達の家」
「何日間?」
「今夜だけ」
「明日は何をする?」
「日本に帰国します」
「航空券見せて」
「・・・香港?!」
「香港で乗り継ぎをして日本に帰ります」
「よろしい」
無言で一切の質問もせずスタンプも押さないパリの空港とは随分と異なる税関だ。

空港にて高校の同級生ミチヨ、その旦那アダムと再会!ロンドンは9年ぶりだ。曇っていて、夕方にはスコール、そんな暗いイメージのあったロンドンだが、今日は晴天。パリよりは涼しい。パリは毎日暑かったなぁ。ランチはトルコ料理。またまた美味しいものにありついた。

ナスと羊の挽き肉、そして野菜

〜食事中にパレードがやってきた〜

2人の家に行って荷物を降ろし、のんびりしてからミチヨと街中に出た。9年前とはやはりイメージが違う。あまり好みではないと思っていたロンドンの街が美しく見える。フランス語レッスンを受けているミチヨとフランス語で会話をした。元来外国語習得にすこぶる長けているミチヨのフランス語力は、勉強し始めて2年とは思えないほど飲み込みいい。まだそれほどスラスラは出てこないが、それでも僕とフランス語を話すことを楽しんでいた。ナショナル・ギャラリーを簡単に見た後で(フランス人がわんさかいた!)、イギリスらしくティータイム。スコーンとキャロット・ケーキも食べた。積もりに積もった話が終わらず、僕たちは近くの公園に行った。皆、この太陽の季節を堪能すべく、思い思いの時間を過ごしていた。

スコーン キャロットケーキ(甘かった・・・)

そして!ロンドンで楽しみにしていたミュージカル!「Billy Elliot」(邦題:リトル・ダンサー)を観に行った。ところどころに入るジョークが理解出来ず、寂しい思いをしたが、それにしても素晴らしいショー!10歳くらいの男の子がバレエに目覚める話で、バレエとタップダンスが融合した絶妙な芸術、それがまた圧巻なのだ。眠気もすっ飛ぶくらいに・・・。心が高揚し、ステージに引き込まれていった。主演の少年の素質がとにかく素晴らしかった。踊りってこんなにも美しい、こんなにも楽しい、こんなにも芸術的!「レ・ミゼラブル」にすればよかったかなぁ・・・なんていう気持ちはすっかり消えていた。本当に来て良かった。

劇場「ヴィクトリア・パレス」
劇場内(休憩時間)

そもそもロンドンに来たのは、パリから香港行きのチケットがとれず、ロンドンから香港行きなら空きがあったからなのだが、友達にも会えて、ロンドンの魅力にも触れて、すごいミュージカルも観ることが出来て・・・とにかく今回の旅はラッキー続き。

充実した毎日。バカンスも終わり、明日はもう帰国日。また頑張って、また思いっきり遊ぼう!

帰国へ

出発 いるはずの僕がいない?!
パリ 1日目 無理をすれば大丈夫!
パリ 2日目 心の底から楽しく
パリ 3日目 ずっとパリにいるような…
パリ 4日目 ブリュッセルへ
パリ 5日目 バルビゾンで昼食を
パリ 6日目 パリ祭
ロンドン 最高の締め括り
帰国 オーバーブッキング
■写真集 「パリの街角」■