2017年11月11日(土)


午後12時、ようやくトゥールーズに到着!4年ぶりのフランスだ。着いてすぐ、出口を意味する「Sortie」​​​​という掲示を見ただけで興奮する。嗚呼、フランスに、そしてフランス語の世界に来たのだ!!無条件に心が喜ぶ。空港を出て、街中に行くバスを​​探していると、ちょうどバスの横に運転手がいたので、「このバスは街中に行きますか?」と訊いてみると、「分からない。あっちのバスじゃないかな?」と言う・・・が、そのバスで合っていた。実はその人、運転手ではなく乗客だったのだ!
「すみません、てっきり運転手さんだと思って」
​「いやいや。あなたはどこから来たの?」
「日本です」
「あー!日本!!日本は良い所だね」
と話し始めた。そのおじさん、以前仕事で3回も東京に行ったことがあり、人々の思慮深さや規律にいたく感動したのだそうだ。フランスとは全然違って日本の人たちは本当に親切だ、フランスなんて全然規律がなってなくて・・・とこぼすおじさん。「そうかなぁ・・・」と僕が漏らすと、​
「そうだよ!確かに、フランスにもかつては規律はあった。でもそれは遥か昔、3千年前のこと!」
3千年!!!!!思わず笑ってしまった。

​街中に着き、アパートに無事チェックイン。​まずは携帯電話のSIMを買おうと、Freeに行くも、なんと祝日(休戦記念日)で休み!他の携帯ショップは営業しているというのに。今日は土曜日だから、今日がダメとなると月曜日まで待たなきゃいけない。まぁ仕方ない。Freeは何といっても安いのだ。29.99ユーロ(約4千円)のプリペイドSIMが、1ヶ月100GBのデータプランで、通話は日本を含めて無料なので、かなりお得。



アパート前の通り&アパート建物内の庭

リビングルーム

バスルーム&ベッドルーム

アパートにはWiFiもあるので、SIMは諦めて観光することに。市庁舎のあたりを歩きながら、ジャコバン修道院へ入った。回廊から眺める鐘楼が美しい。

本屋のドアに日本語のポスターが!





トゥールーズは「バラ色の町」と言われているように、煉瓦造りの建物がとても美しく見える。



市庁舎




演歌?!サンドイッチ屋さんらしいが、なぜこのネーミング?

夜はアパート隣のレストラン​Le ​Bouchon ​Lyonnaisで名物カスレを食べ​た。​アパートの持ち主にお薦めのレストランを幾つか訊いておいたのだ。本当は​疲れていて行こうか迷ったが、やはりワインは美味しく、​食べているうちに元気になり、そして​フランス生活を思い出し嬉しくなり、​やっぱりこのレストランに来て良かったと思った。



名物カスレ

​最近は仕事で海外に行くことがほとんどで、ワクワクすることがなかったが、やはりフランスだけは特別で、ここにいるだけで満たされるものがある。目に映るもの、耳に聞こえてくるもの…。今日トゥールーズに着いて、バスに乗っていても、街を歩いていても、20年前の留学時代の続きのように、まるでこの20年がなかったかのように、当時の生活に戻ったような気になっている。​

​フランス初日。何だかんだで、夜になったらドッと疲れが出て、​10時半​にはベッドに入った。

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INDEX
Part 1 人生初のビジネスクラス
Part 2 トゥールーズ①
Part 3 カルカッソンヌ
Part 4 アルビ
Part 5 トゥールーズ②
Part 6 パリ①
Part 7 ポワシー
Part 8 ランス&ソー
Part 9 パリ②
Part 10 人生2度目のビジネスクラス