2004.1.13 STAR PINE'S CAFE

ボーカル:高橋功/ピアノ:荒武裕一朗/ベース:高岡淳二/ドラム:新津陽介

1. 雪暮れ
2. 哀しみは海の底から
  -MC-
3. Fantasma
4. 白昼夢
5. Blue Touch
  -MC-
6. 夕照に誘われて
7. 海へ…
  -MC-
8. 幸せの陽射し




昨年に引き続き、今年も新年一発目は大好きな吉祥寺STAR PINE'S CAFEでのライヴ。今回は構成を新たに考え直し挑んだ。昨年沢山ライヴをやらせて頂いたが、ただ立ち止まっていてはいけない。前に進み、常に一歩一歩成長していく「高橋功」をお見せしていきたいと思っている。




さて、今日は最近のヴォイス・トレニーングの成果もあるのか、今までで一番良かったかも知れない。声がよく伸びて、苦手な高音部も楽に出るようになった。勿論、まだまだ・・・先は長い・・・けれど、少しは分かってきたのかな。そんなわけで、いつもならばスタパでのライヴは緊張して仕方ないのに、今日は自分でもビックリするほどのびのびと、リラックスして歌えた。1曲目、少し足が震えたくらいで、2曲目からはすんなり歌の世界に入り込めた。実を言うと、去年の後半は喉の調子が悪く、自分でもどうコントロールすればいいのか分からないでいたのだが、やはりボイトレに通って良かった。そして、ピアニストの荒武さんとの共演も4ヶ月ぶり。とっても久しぶりという感じだが、やはり荒武さんのピアノをバックに歌えるというのは本当に幸せだ。今回つくづく感じたことである。




まず最初の2曲はピアノとヴォーカルのみの、しんみり暗いバラード。1曲目「雪暮れ」という曲は、初ライヴと昨年3月のワンマンライヴで歌ったっきりの、いわゆる“日が当たらない曲”である。これは決して評判は悪くないのだが、どうしても他の曲との相性などの問題から外されていたけれど、リクエストもあったし、今歌わずしていつ歌う!というわけで、今回この思い出の曲を1曲目に持ってきた。実は、初めて作曲した記念すべき曲でもある(この時は詞が先に出来ており、後から曲を付けた)。2曲目「哀しみは海の底から」は新曲だ。激しい恋がテーマで、曲調も暗く、それでいて全編を通して抑え目の歌唱なので、今までにありそうでなかったタイプの曲である。





MCを挟み、3曲目に「Fantasma」。おなじみの曲であるが、いつもは後半に歌う、“おいしい曲”だ。僕の中では一番の盛り上がり曲なので、いつも後半なのだが、今回は前半。最初の暗い2曲から一転、バンドでラテンのリズム。かと思いきや、次は常連さんからのリクエストに応え、おとなしめの「白昼夢」。続く「Blue Touch」はもうおなじみ。これは外せません。






そしてまたバラード「夕照に誘われて」。初ライヴから一度も外したことがない曲。次の「海へ…」も定番だが、ラスト前に歌うのも珍しい。常連さんには、新鮮に聴こえたのではないだろうか。この曲の後はついにラスト曲「幸せの陽射し」。新曲だ。昨年一年間、「どこかで…」をラストに歌っていたが、今回思い切って外し、新しい曲をラストに持ってきた。もしかすると、僕の曲の中では一番幸せな歌だ。ピアノとのデュオで、なかなかカッコよく歌えたと思う。




今回は「冬の寒さ」から始まり、「冬の季節を越えた春」で終わってみた。一貫したテーマを元に作る構成でのライヴを面白いとも感じた。今後も、手探りながらも、「高橋功らしさ」を打ち出しつつ、常に「新しい高橋功」のステージをお見せ出来るよう、頑張って行こうと思っている。この新年一発目のライヴで得た勢いを失わず、今年、「質の高い」ライヴを目指して歌っていきたい。

会場にお越し頂いた皆さん、どうもありがとうございました。来られなかった方、また是非、機会がありましたら足をお運び下さい!お待ちしております!!